鬱なのにジプレキサが効いた
前回も書いたように、30日から胃の痛みが続き、出会い系にまた走り出したりと、身体も心も最悪な状態だった。
年明けの悪夢がずっとフラッシュバックしていた。
「いい歳なんだから空気を読め」という言葉がずっとフラッシュバックしていた。
これは大学生のときにずっと私は空気が読めないと言われ続け、それではだめだと思い、空気を読まなきゃとずっと意識してきたのに、ここでまた言われてしまい、なおかつ人を怒らせてしまったので、もう人とどう接していいか分からずにパニックになってしまった。
最近は発達障害なんて言葉があり、空気が読めないとあるが、それは私には当てはまらないと思う。
根拠は何もないが、もう、障害とつくものは双極性障害だけで充分だから、更にまた障害がつくものが増えるのが嫌だし、認めたくない部分が自分にあるのかもしれない。
それはさておき、
昨日から母親がしばらくどこかへ出掛けて行ったので、弟と従兄弟と父親とで夕飯を食べた。
考えてみれば、ずっと父親としか会話をしていない日々が続いていたので、久しぶりに父親以外の人と話をして、なんだかそれが私には刺激になった。
考えてみれば、一人暮らしの家にいたときは誰とも話さない日々が毎日続いていて、なんとなくこれは良くない状況だと思っていたのに、話し相手が父親と増えたはずなのに、父親としか話し相手がいないことに窮屈感を覚えてしまうのは贅沢なことを言っているのだろうか？
もっと、色々な人と話してふれあいたいものだ。
なんだか、話がとっちらかってしまっている。
昨日は久しぶりにみんなとワイワイ過ごすことができ、久しぶりに楽しい時間を過ごし、年明けの悪夢を忘れることができた。
しかし、お風呂に入って、ひとりになると、私はいつも急に現実に戻されてしまう。
年明けに言われたあの言葉がずっとフラッシュバックしてしまった。
湯気に包まれたぼんやりとした電球をぼんやりと見つめながら、身体が急に震え出した。
身体じゅうに何か得体の知れないものがずっと走り出して、私は湯船の中で思わず身を屈めてしまった。
やはり、一時は逃れることができても、ひとりになってしまうと鬱がまた復活してしまう。
もうひとりになるのが怖かった。
ひとりになると、急におどろおどろしい現実に振りもどされてしまう。
とても怖いと思った。
お風呂から出て、自分の部屋に帰ると、なんてこの部屋は鬱が漂っている部屋のなだろうとうんざりしてしまった。
たぶん、布団を敷き、電気を消して、そこに横たわったら、また現実が私をバリバリと頭から食い尽くすように襲ってくるからだろうと思った。
案の定、電気を消したら、色々な不安が頭の中を襲ってきた。
ぐるぐる、ぐるぐる、と。
もう息苦しくて、助けてと叫びたかった。
そこで、なぜか、私はジプレキサを飲んでみた。
私はジプレキサは過去に飲んでいたものだが、1錠が2.5mgの一番量が少ないものを更に4分の1錠に自分で割って飲んでいるのだが、それでも過眠してしまうため、飲むのをやめてしまった。
ジプレキサは自分が躁だと思うときにしか飲んでいなかった。
過眠してしまうと、一日を無駄に過ごしてしまった気分になってしまい、もうそれだけで自己嫌悪で鬱になってしまいそうだったからだ。
ところが、昨日は試しにジプレキサを飲んでみたら、不思議とぐるぐると回っていた不安な気持ちが潮が引くようにゆっくり、ゆっくりと引いていくように感じた。
そして、自分の頭の中で何かが整理されていくのを感じる。
まだフラッシュバックは感じるが、でも、もうそれでパニックになることはない。
なんとなく、フラッシュバックと共存している自分を感じる。
今まではフラッシュバックに頭から襲われていた感覚だったが、手の中で抱えている感覚だ。
あんなに苦しかった胃の重たさも、起きたときにはすっかりなくなっていた。
久しぶりに胃がすっきりとして起きることができた。
前にも書いたが、私の胃のトラブルは全て鬱から来ていて、鬱がなくならない限り、この胃のトラブルは続くと先生に言われた。
つまり、躁のときに頓服のつもりで飲んでいたジプレキサがここで効いてしまった。
双極性障害は、例えば風邪のようにこの薬が必ず効く、という確実な治療方法がないと何かの本で読んだ。
同じ双極性障害でも、人によって合う薬と合わない薬があるらしい。
私は躁になってしまうと頭の回転が速くなり、自分でもそれに追いつかなくなり、息苦しくなってしまう。
今回はたぶん、それと似たような構造で、不安で頭の回転を速くさせてしまって息苦しくさせてしまったのだと思う。
あくまで素人判断だが。
しばらくはジプレキサを飲もうか悩む
