がらくた

双極性障害と、本と映画と、日常と、小説ポエム書いて非日常へと。

女の嫉妬

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私はよく、男子だらけの場所に、ぽつんと紅一点でいることが多い。

逆ハーレムと言ったかんじだ。

どうも、女子の集団が昔から苦手で、性格が男子っぽいのか男子の集団のほうが落ち着く。

20歳前後のときは、なんだか自分がお姫様にでもなったような気持ちで浮ついていたのも正直な気持ちであるが、実はそれは本当に思い上がりだったことを感じることがあった。

 

ある男子の集団にいたときに、その場にいない女の子がかわいいという話でずっと盛り上がっていた。

それで私はなんだかイライラしてしまった。

「あのぉ、今、目の前に女の子がいるんですけどぉー」

と言ってやりたい気持ちになった。

つまり、お姫様と思われているのではなく、むしろ、女として思われていないのである。

そしてこうも思った。

「あの子、全然、かわいくないじゃん!むしろ、ブ◯じゃん!」

とこれも言いたくなった。

言わなかった自分が大層偉いと思ってしまった。

 

つまり、そんなことを思ってしまう自分が一番女らしいのだなと思ってしまった。

周りには、自分の性格が男子っぽいからとか綺麗ないいわけを言っておきながら、やっぱりお姫様扱いされる自分が気持ち良かったのだ。

そう考えると、女子の集団は、話がつまらないだの、馬鹿な発言が多いだの、悪口ばかりで嫌だのと散々批判していた自分だが、その女子の集団よりも、私はタチが悪くて、より女の醜い部分を一層孕んでいたのだ。

とまぁ、ここまで気付いても、今さらどう変えようという気も起きないし、変えようとするとまたアダルトチャイルドの足枷に逆戻りしてしまうわけだから、女子に嫌われているキャラのままで行こうと思う。

 

で、その時に思ったのが、あのときの話題に出ていた女の子を色々と思い出していたら、いかにも女の子らしい雰囲気であった。

確かに顔はいまいちだが(嫉妬がすごいので、かなり客観的だが)

で、急になんだかモテたいなと思い始めた。

本当は整形でもしたい気分だが、お金やらメンテナンスがとてつもなく掛かることを知っているので、せめて雰囲気だけでも、男子を騙せないかと考え始めた。

俗に言う、雰囲気美人である。

そういえば、去年の今ごろ、東海道線の中で向かいに座った女の子がすごく雰囲気美人だったなと、今でも鮮明に覚えている。

よっし、あの子を目指そうと思う。

 

しかし、「モテるとか、男子ウケとか関係ねぇー!」と散々発言してきて、この発言のお陰で何人かの女子に共感を得てきたのに、「今日から男子ウケ目指します!」と宣言してしまったら、本当に私に共感する女子は絶滅してしまうのではないかと思う。

でもまぁ、いい。

やりたいことをやらないと気が済まないし、やりたいことをやるのがカッコいいと思っているので。

それにしても、モテたいという願望を持つなんて思春期真っ盛りの中学生かと、33歳になっておかしく思ってしまう。

色きちがいもいいところだ。

でもまぁ、モテるように色々やってみるのは誰に迷惑をかけるわけでもないし、昔、醜形恐怖があったときは、道を歩いているだけで自分の醜さに道行く人に申し訳ない気持ちになることもなくなったしね。

やるだけやってみようと思う。

でも、なんかそのうちにこんなの自分じゃないとか思いだして、元に戻る気がする。

過去、ずっとそうだったので。

 

それにしても、女の嫉妬、実は一番女らしかったのは、自分だったということに少し驚いた。